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2024年5月26日日曜日

子ども部屋を奪取、書斎化してみる

都内に無理して家を買って24年、部屋数は最低限なので、エアコン付きの子ども部屋はあるが自分の部屋がなかった。パソコンは居間にメイン機、寝室にサブ機、衣類や書籍やCDも各部屋に分散配置され、在宅勤務の時は寝室に置いた学校にあるような小さなデスクで仕事をしていた。

が昨年娘が家を出て行き、学習机はそのままに物置化しているので、ここを書斎というか基地化してみた。結果、パソコンのモニタが2画面置けることが判明、モニタ捨てなくてよかった。デスクマットやポスター引き出しの中はまだ娘のものが入っているが気にしないのだ。

子どもの頃、自分の部屋は小学校4年生くらいからあったと思う、それが結婚した途端に部屋がなくなり、部屋のコーナー的なものに格下げ、以来二十数年ぶりのことなのでなんだか嬉しいぞ。

さて、ここで小説を書くようなことはしないが、時間を作って有意義なことを始めようと計画中だ。いくらスマホが便利で、どこでも仕事ができる時代でも、大人にも部屋は必要だよな。Wi-Fiが届きにくいのがチト難点、有線LANは引っ越しした時から配線されていなかったんだよな。

2024年5月25日土曜日

読書 ぼくはあと何回、満月を見るだろう

 2009年の『音楽は自由にする』の続編で聞き書きの形でまとめられた坂本龍一最晩年の言葉。

夜中ふと目が覚め、眠れなくなったのでスマホに入れてある音源から教授がDJを務めていた「サウンドストリート 電気的音楽講座」を、子守唄にするつもりが最後まで聞いてしまった。

時は1981年、番組のテーマ曲「フォトムジーク」をスタッフ数人とスタジオに篭って録音する過程を追った回で、教授が解説を加えていくというもの。教授って基本的に親切なヒトだったよな、少なくともメディアの前では。今ならスタジオに入らなくてもパソコンでもできるような作業なのだが、当時は最先端のレコーディングをユーモアを交えて教えてくれていた。曲は今でも全く古くなっていない、大好きな一曲だ。

この録音を聞いた直後なので、この本の語り口が若いころの教授と重なってしまうのだが、四十数年後の教授もきっと親切な語り口だったのではないだろうか。

しかし、最晩年の教授はアートや現代音楽に回帰してしまい、少々ワタシには理解しがたい領域の活動が多かった。いつまでもアホアホマンをやってくれと言うのではなく、メディアバーンライブとかあの時期の音楽が今でも好きだ。でも、もっと聞き手が成熟して老成してくるといつかは分かるようになるのだろうか。教授、ホントにホントにありがとうございました。


読書 56歳でフルマラソン、62歳で100キロマラソン (扶桑社BOOKS文庫) Kindle版

 49歳で銀行を退職し作家になった江上さんが走り出してフルマラソン、そしてウルトラにも挑戦した記録、結構速い。

電車の中でビジネスマンの会話を聞くともなしに聞いていると、大体は上司か同僚の悪口で、自分はそんなことは言わない自信があるのだが、経済小説も大体は派閥とか、出世とかがテーマなんだろうか。ほとんど読んだ記憶がないので、江上さんも「コウガミ」さんと思っていたくらいだ。

御年70歳、Amazonで検索すると150点以上もヒットして、こんなに作品あるんだな。作家ではないが、オイラも朝5時に起きてみるかな、やっぱ朝のほうが頭は冴えているしね。

2024年5月17日金曜日

スマホ交代 OPPO Reno7 A

前の機械はOPPO Reno5Aで2022年1月から2年半ほど使っていたが、ついに調子が悪くなりガラスが割れていたのでお取替え。7Aは一応上級機種なのだが2022年発売で最新機種ではなく、メモリ少ない、動作遅いという代物。だがサブ回線をIIJにMNPして、乗り換え特価で8000円もしなかった。

使い方としてはゲームしない、動画見ない、写真撮らない(たまに撮るけど)、の3ナイなのでスマホなんて何でも良いのだ。使うのは地図、メール、WEB、天気、ランニングアプリ、時々音楽とか、そのくらい。おサイフケータイ(ダサいネーミングだ)なんて一生使わないと思うぞ。

iPhone4を持っていたのが2012年、それから12年の間に5,6台は機種変更しているがだいたいが中華なAndroid機を安い回線で使うパターンだがこれでいいのだ。

2024年5月11日土曜日

読書 テヘランからきた男 西田厚聰と東芝壊滅

 電機業界の凋落つながりでもう一冊読んでみた。

我が家の家電で東芝製は液晶テレビのREGZAが2台。REGZAは電源入れた時やチャンネル切り替えの反応の速さが一番早かったのでチョイス、しかし今は分社化されてハイセンスの子会社になってしまったらしい。

昔はiPod対抗の音楽プレーヤー2005年発売のギガビートというのも持っていた、Aurexブランドのadresというノイズリダクションの機械も持っていたが、家電のイメージとしてはソニーのように先端ではない、松下電機の関東版みたいな立ち位置だったような気がする。

が、実は電池から医療まで扱う従業員20万人の巨大企業だったらしい、そして2006年に原発メーカのウェスティングハウスを買収、不正会計が発覚、半導体部門など切り売りしながら今も迷走中で、戦犯とされるのが西田厚聡というこの社長らしい。

この西田という名前は、90年代にパソコン雑誌で時々目にしていた名前だ、ダイナブックと言えばノートパソコンでは壊れないので有名な高級ブランドだったが、この名前もシャープに売られてしまってダイナブック株式会社となっているが、相当頭の良いヒトだったみたいだが、社内政治や財界にかまけ、みたいな書き方になっている。2017年に亡くなったそうだが、なんでこうなったんですかね?

テレビ おとなのEテレタイムマシン きょうの料理 村上信夫 世界のひき肉料理

日本の家庭にハンバーグのつくり方を広めたと言われる神回、らしい1980年放送の「今日の料理」。

村上シェフが 「これでよろしいですね」「全然むずかしくありませんね」「ベリーグッドです」などと語り口はユニークだが、玉ねぎを手際が見もの。ハンバーグはドイツの地名ハンブルグから由来するとかウンチクも取り混ぜ、これは作って見たくなる。

それはそうとこの時代はカメラ1台、ほとんど編集なしで制作していたのだな、材料も4人分だし時代を感じる。

2024年5月5日日曜日

アシックス NOVABLAST 4

 久しぶりのアシックス、そして初めての厚底タイプのシューズを購入。14年前にランニングを始めたころは薄底とかビブラムが流行していて、たとえクッション性能が優れていたとしても、瞬間的には何十キロある体重の3倍の力がかかるものをシューズが受け止められるはずはなくむしろ、有害という論調が占めていた。

が、最近は箱根やグラチャンでも厚底ばかり、身近な公園でも厚底派をみかけるようなり、なにより愚息が同じシューズを買ったので借りて10キロ走ると、独特のフィールだが悪くない。つか最近、踏み出すときに右足が痛いことがあるのだが、それをしても10キロが普通に走れてしまうのでむしろ好印象、2Eでも3E並みに履きやすいので2Eをチョイス。

エリートランナーの厚底はブレードが入っていてそれをバネにタイムを稼ぐような代物だが、このモデルは膝や筋肉群への衝撃を和らげる目的で厚底になっており、フィールはフワフワ、そして定価1万6千円超えなのに売れているらしい。

サロマまで約2ヶ月、このシューズを育てながら、走力も伸ばしていかなければならないな。


2024年5月4日土曜日

読書 バッタを倒しにアフリカへ

 前職で「里山資本主義」が2014年新書大賞になったとき、発表会のイベント担当をしていたことがあった。以来、新書大賞受賞本は読むようにしていたのだがコレはなんとなく避けていた。このバッタの真似をしたヒトが著者?イロモノですか?と誤解していた、すいません、最高に面白かったです。

ウルドというのはアフリカ、モーリタニア現地で授かったミドルネームで、それほどまでに現地に溶け込んでしまったという証、しかし、それでも安定的なポストには就けず悩むところがおかしい、といったら悪いのだがそれが研究者の常らしい。

著者も入れ込んだファーブル昆虫記、そしてシートン動物記は子どもの頃の愛読書で、昆虫図鑑も大好きだったがいつ忘れてしまったのだろう?

2024年5月3日金曜日

読書 東芝解体 電機メーカーが消える日

 時はバブル、就職活動で内定をもらったのがNEC系の会社で、大阪→東京の宿泊交通費が会社負担とかは普通にあって、待遇も良さそうだったが就職はしなかった。今その会社は存在せず、NEC本体もだいぶ売上を減らしている。

NECだけでなく、電電公社系、独立系問わず総合電機は振るわない。ケータイもスマホもPCも気がつくと日本のメーカーはほとんど見かけず、家電もパッとしない、中でも東芝は迷走中。この本を読んで、いつからこうなったのか、どうしてこうなったのかが氷解、デジタル化に本気で取り組んでいなかったのだな。

最初のボーナスで買ったのはNECのパソコン、三菱のモニタだったが、今はAmazonのキンドルで本を読んで、感想をDELLのパソコンとROJIのキーボードで打ってGoogleに上げてBENQのモニタで見ている、日本メーカーのモノが何もない。

この本には書いていないがデンオンもオンキョーもケンウッドもパイオニアもどこへ行ったのか、働いていた人はどうなったのか、記憶に残るだけなのか、これで株価は上がって日本経済は好調と言われても、謎は深まるばかりです。