ここで取り上げた本を集めてブックフェアをしたとしてもたぶん売れないだろうな、難しすぎるし哲学から生物、文学までジャンルがバラバラでベストセラーからは縁遠いものばかり。一人の音楽家の本棚とはとても思えないが、坂本は付箋まで付けて読み込んでいたらしい。
坂本の父は河出の編集者で、家には大量の本があったころから坂本も読書家で「いつか古書店の店主になるのが夢だった」と語り、東京の仮住まいでも特製の本棚を設け新旧の本を蔵していくほど、無類の本好きで愛書家だったそうだ。そういえばシ本本堂という出版社を坂本が作って、「本本堂未刊行図書目録」というのも出ていたな。
亡くなって間もなく1年、坂本龍一の残したものは大きく、欠けた穴は大きい。
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