2022年11月12日土曜日

読書 「静かな人」の戦略書: 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法 Kindle版

この本では内向的な性格な人を「静かな人」と言い換えている、内向的と言うと治すべき性格、のようなネガなイメージだが、なかなか良い翻訳だと思う。

お前は内向的なんかではないだろう、前の会社ではテレビなんかにも出ていたんじゃないのか?と私を知っている方からはツッコミが来そうだが間違いなく自分は内向的だと思う。人混みは嫌いだし、一人になってエネルギーを回復する、というのも当たっている。 コロナ禍で宴会やパーティーの類いがだいぶ少なくなったが、なんだったらずっとそのままでも良いと思っている。

この本によると外交的文化のアメリカでも内向的性格を持つ人は5割程度あって、常にプレッシャーにさらされているとか。だからそのままでもいいよ、というのではなく、それを活かしなさいと説く。例えば内向的な人が得意な、特定のことを掘り下げるとか、準備をすることとか、継続することを活かせば人生は変わるんだよ、と。内向的であっても三人くらいの会話ならこなせるだろうから、引っ込んでいることはないのだと。

内向的な人種から見ると口先だけで生きていて、それで評価されるような人々も見かけるのだが、それはそれで苦労があるらしい。すぐに気が散るとか、飽きやすいとか、信用を得にくいとか。そして内向的+外交的な組み合わせは時に最高のパフォーマンスを得ることになるらしい。漫才でもボケ役とツッコミ役がいてはじめて成立する、そんなことだろうか。

昔と違ってメールやSNSやビジネスチャットが全盛で、電話やトークの割合が減ってきており、なんだったら一言も話さずに用事が済む世の中だけど、しゃべらなあかんな、ということなんやね。



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