2022年10月9日日曜日

読書 MISSING 失われているもの (新潮文庫 む 21-1)

村上龍のファン歴は長い、高校の図書館でコインロッカーベイビーズを読んで、その後文庫をちょくちょく買って、社会人になってからハードカバーも集めて今に至るが、こんな龍は読んだことがない、自身でも「こんな小説を書いたのははじめてだと、しばらく茫然としていました。はじめてだし、二度と書けないだろうと思いました。」とある。70歳というからもう晩年、書けなくなったのか?と一瞬思うがそんなはずはない、これはまだ序章にすぎないのだ、きっと。

佐世保、父、母、作者が自身の内面を辿る旅に付き合わされて、読者も自身の内面を辿る旅に押し出される。とっくに亡くなった父親、存命の母親は元気にしているだろうか。。。

ところで紙の本を久しぶりに買った、電車の中で開くのがちょっと恥ずかしかった(読んでたけど)。希望の国のエクソダスとか、69とかをもう一度買ってみるかな、電子で。。。

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