2022年5月3日火曜日

神保町本店最終営業日

2013年ころ、明大下交差点

 まであと数日、状況は違うけど、地方百貨店の最終最終日に従業員が入り口で頭を下げ、顧客が涙で別れを惜しむ、のような光景が繰り広げられるのだろうか?

大阪の店を撤退するときの店長をやったことがあるが、最終営業日の閉店間際に外でなにかガヤガヤやっていたのは知っていたが完全に無視して作業をしていたことがある。わずか5年での撤退で、テナントの入れ替えも頻繁に起こる地下街の店だったので別れを惜しむとか、そういう雰囲気ではなかったがそれでも、何人かの知った顔があったようだ。

酒を飲んで赤い顔して、なんだか泣いていたりもするが、シャッターが降りてもレジ精算やら納金やらの作業が残っているし、翌日からの作業にも備えなければならない、ワーワー騒いでいる連中に付き合っているヒマなどないと考えたのだ。当時は私はまだ30代半ば、若かった。。。

神保町本店には入社後5年、その大阪から帰ってきてからはビルの7階や8階の店舗ではない部署で11年、本店に7年、都合23年も通っていたことになるのか。思い出が無いわけではないが、中のヒトはいろいろタイヘンだと思うのでそれを思うとわざわざ出向くこともないな。

入社当時はレジは手打ちで、在庫検索もできず、発注は手書きの短冊。棚は木製、営業時間は午後7時まで、火曜定休だった気がする。鏡張りのエスカレーター、吹き抜けの入り口、2階の喫茶店、8階のイベント会場、在庫置き場になっていたC階段、狭い事務所、地下の仕入れとロータオクセン(放心亭)、什器の墓場になっていた屋上、万引き犯を閉じ込めた警備室、いろいろありましたが、新しい店舗は良い店になることを祈念しております。

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