2022年4月3日日曜日

読書 老人漂流社会

ふと「老い」という言葉が浮かんでくる。走っても記録が伸びない、耳鳴りがするし、物覚えも悪くなった。この先どんな世界が待ち受けているのか、先達の教えを請うかと本を読んでみてもロクなことがなさそうだ。

実の父、義理の父母の3人はもう他界してしまったが共通するのは最後は病院や施設を行ったり来たりして最後は病院というパターン。実の母はまだ元気だが「こんな歳まで生きるとは思わなかったわよ」と仰る。

だが「家」がないとそれどころではない悲惨な最後が待っていることがこの本では描かれる、三畳一間の簡易宿泊所を「漂流」する老人の哀れさよ。

放送と出版の二毛作が批判されることもあるけど、しつこいくらい丁寧な取材と、放送できなかった部分が書籍で読めるのはやはりNHKならではのメディアミックスだよな。

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