オーム社あたりの電気かコンピューターの専門書にあるような、登場人物の台詞のやり取りが全編通して続いているのだが、ほとんど違和感なく読めてしまうのは良く練られているからだと思う。
今の会社に入って2,3年目、当時の上司とちょっとブツカッて不貞腐れて帰る道すがらの本屋で何気なく買った『道は開ける』を書いたデール・カーネギーもアドラー心理学に影響を受けいるそうだ。
心理学と言うと、大学の授業の一般教養の授業で「心理学は科学なのか、そうでないのか?」という問いかけがあり、それは学期の最後に分かることになると思います、という授業があったのを思い出す。科学であるなら再現性が必要なのだが、心理学は必ずしも再現しないから、おそらく科学ではないのだろう。そして河合隼雄先生が存命で本もバンバン出していた1990年頃の知識だと、有名人はフロイト、ユングくらいしか思いつかないが、アドラーは過去をどんどんほじくり返していくのではない未来思考の心理学なのだと感じた。
もらった図書カードが少し余って、近くにあったこの本を、軽い気持ちでレジに差し出していたのはなにかの必然だったのだろうか?
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