2021年1月8日金曜日

読書 人新世の「資本論」 (集英社新書)

 NHKのテレビ番組「100分 de 名著」、1月は資本論で、出演者の著者の著作で売れている本。

次から次に出る無数の新商品に意味があるのか?単に資源の無駄になるだけなのではないか?と思うことがある、疲れているからそう思うのだ、というのもあるが、そう思う人が増えているようだ。そして今進んでいるマルクスの研究を通してアップデートされたその考え方に支持が広がっているらしい。

資本主義は、災害やコロナ禍でさえ金儲けに転化し、資本家も労働者も政治もそれを止めることなどできないとマルクスは予言し、その通りになっていると著者は言う。

めざすは打倒資本主義、目指すは脱成長コミュニズムと描く物語は大きいが、つま先から首の上まで資本主義に浸かっている私にはちょっと想像ができない。ユニクロの安いTシャツ、牛乳より安いガソリン、安いけど高性能なスマートフォン、最高じゃんとか思っているからなあ。




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