2020年11月27日金曜日

読書 『赤朽葉家の伝説』 (桜庭一樹)

あるあるだと思うのだが、桜庭一樹さんを最近まで男性だと思っていた。。。読むのは『私の男』以来2冊目なのだが、こちらは打って変わって大河級の一代記。

「赤朽葉」は架空の姓名なのだが、登場人物の名前がいいね、万葉とか鞄とか蹴鞠とか。千里眼のサンカ(山の民)、製鉄所の職工、週刊誌の連載を持つ人気漫画家、地方の大学生、それぞれの人物描写も最高だがその時々のの時代背景の説明がすばらしく的確で、架空の物語ながらこうやって日本は変化したんだなあ、と感慨深い。


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