96年だからちょうど30年前、大阪の店舗にいていろいろ自分なりに苦労していた頃、ハードカバーの本を読んだ記憶があるが、買ったのか借りたのかは忘れてしまった。しかし内容はかなり鮮明に残っている。
2001年に文庫になったようで、たぶん買ったはずだが手元にはない。大阪から東京に異動した頃だが、文庫版の表紙を覚えているのでもう一度読んでいると思う。そして先日 Kindle Unlimitedで見つけたので再読したが、人生でトップ5に入れて良い名作だ。
著者は30歳で永平寺に上山し1年の修行生活を送るのだが、一般には明かされていない修行の内容が詳細に解説してあり3度目も飽きることなく読んだ、そしてエモい文体が素晴らしい。30年経って著者も還暦になっているはずだが、まさか僧侶になっているのだろうか?今どうしているかは後書きにも語られていないし、他の著作もない。しかし執筆裏話は追加されていて、電車の中で書いたとか5年かかったとか、書き残しておこうという凄まじい執念を感じる。
著者は仕事帰りに2キロ泳ぐのが習慣と書かれていたが、毎週1キロ泳ぐワタシからすると10倍の距離で、一度に2キロは相当キツイと思う。体力があるから厳しい修行も文章化できたのかもしれない。




